2024年03月01日

2024年 第8週
(令和6年2月19日~令和6年2月25日)

【今週の注目疾患】
■インフルエンザ
 2024 年第 8 週の県全体のインフルエンザの定点当たり報告数は 19.68(人)となり、2 週連続で減少したものの、過 5シーズンと比較して高い水準となっている。
 年齢群別では、2024 年第 8 週に報告のあった計 3,976 例のうち、10 歳未満が 1,920 例(48.3%)と最も多く、次いで10 代 1,405 例(35.3%)、30 代 226 例(5.7%)であり、20 歳未満で患者報告数全体の 83.6%を占めた。
2024 年第 2 週以降、5~9 歳及び 10~14 歳の患者報告数及び全年齢に占める割合が増加傾向にある。
また、インフルエンザ入院患者報告数の年齢群別推移についても、2024 年第 2 週に報告のあった 20 例のうち 20 歳未満が 7 例(35.0%)に対し、2024年第 8 週に報告のあった 14 例のうち 20 歳未満が 10 例(71.4%)となっており、全年齢に占める割合が増加傾向にある。

 2024 年第 8 週に報告のあった計 3,976 例のうち、3,632 例について定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告があった。
3,632 例中 A 型 360 例(9.9%)、B 型 3,074 例(84.6%)、A andB 型(A 型と B 型両方陽性)2 例(0.1%)、A or B 型(型非鑑別キットで陽性)196 例(5.4%)であった。
2024 年第 5 週に今シーズン(2023 年第 36 週:2023 年 9 月 4 日~)で初めて B 型の占める割合が A 型を上回り、その後も B 型の占める割合が大きくなっている。

 インフルエンザ予防のため、こまめな手洗い、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、室内でのこまめな換気、適度な湿度の保持、予防接種などを心がけていただきたい 1,2)。
■参考・引用
1)千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザ警報の発令について(令和 5 年 12 月 13 日)
>>詳細はこちら
2)千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザから身を守ろう
>>詳細はこちら

■麻しん患者の発生について
 国内で麻しんの届出がありました。
海外でも流行しているため、今後の輸入症例や国内伝播事例の増加が懸念されています。
厚生労働省は令和 6 年 2 月 26 日付けで事務連絡を発出し、注意喚起をしています。
■参考
1)厚生労働省「麻しんの国内外での増加に伴う注意喚起について(再周知)」
>>詳細はこちら
2)厚生労働省「麻しんの国内伝播事例の増加に伴う注意喚起について(協力依頼)」
>>詳細はこちら

【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況】
 2024 年第 8 週の県全体の定点当たり報告数は、前週の 12.47 人から減少し、8.81人であった。
 地域別では、君津(13.08)、柏市(12.31)、市原(11.73)保健所管内で患者報告数が多かった。

(令和6(2024)年2月28日更新)